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親知らずについてのQ&A_疑問にお答えします

親知らずについてのQ&A_疑問にお答えします

こんにちは。
三好歯科 自由が丘 院長の三好です。

今日は親知らず(智歯)のお話をしていきたいと思います。

そもそも、人間の歯は何本あるのでしょうか

親知らず(智歯)の話をする前に、そもそも人間の歯って何本あるかご存知でしょうか?
子供の歯(乳歯)は上下左右で合計20本
大人の歯(永久歯)は上下左右で合計32本 あります。
つまり、上と下、左と右で4ブロックに分けて考えると永久歯は1ブロック8本あるということになります。

三好歯科 自由が丘の歯列の番号と図解

この8本の歯うち1番後方にある歯を親知らず(智歯、第3大臼歯)と呼びます。
親知らずが生えてくる(萌出)するのは平均20歳ぐらいで、全ての歯の中で最も遅くに生えてきます。

親知らず(智歯)の疑問についてお答えします

親知らずに対して歯医者で皆様からよく聞かれる疑問点についてお答えしていきます。

Q1 親知らずが元々無いと言われたのですが、大丈夫でしょうか?

A1 問題ありません。親知らず(智歯)が1本だけ無い人や4本全てが無い人がおりますが、いずれの場合も特に歯の噛み合わせなどに影響することもほとんどありません。
最近では歯医者では親知らずを正式な歯にカウントせず、上下左右の歯28本が正式な数と考えることが多いくらいですのでご安心ください。

Q2 親知らずが痛くなる原因は何でしょうか?

A2 親知らず(智歯)はお口の中でも一番奥に存在している歯です。
根本的に歯ブラシが親知らずに当たっていない方も非常に多く、親知らずやその周囲の歯茎などに細菌が増え問題が起こってきます。

<親知らずの問題の起こり方>

1,親知らず(智歯)周囲の歯肉が腫れてしまうケース
2,親知らず(智歯)自体がう蝕(虫歯)になるケース

がよくある親知らずのトラブルです。

1,親知らず(智歯)周囲の歯肉が腫れてしまうケース

特に1の『歯肉が腫れるケース』は非常に多く、歯医者では基本的に親知らずの周囲を清掃して、お薬を出させていただくことが多いです。
何か歯医者で特別な治療をしなくても1週間ほどでトラブルは元通り良くなってしまうことが殆どです。
しかし、親知らずの周囲の歯肉(歯茎)の炎症がひどく痛みが強いときや、腫れてしまった歯茎を噛んでしまう状況だと治るまでに時間がかかることも多く、歯医者で必要に応じて『歯肉(歯茎)を一部焼く』治療をすることで早く治ることが多いです。
『歯茎を焼く』というと痛そうに感じると思いますが、実際には麻酔を使って行うので術中は全く痛くありません。
術後、麻酔が切れた後も少し歯茎がピリピリする程度で痛みが強く出ることは少ないです。

このように『親知らずの周囲が腫れてしまうケース』はいずれの場合でも『平均1週間ほど』で良くなるケースが多いです。

しかし、原因となった親知らずがそのままのため必ずトラブルを繰り返します。
そうならないための根本的な解決方法は歯医者(口腔外科)での親知らずの抜歯となります。

2,親知らず(智歯)自体がう蝕(虫歯)になるケース

2の『親知らず自体が虫歯で痛いケース』は深刻です。
『虫歯で痛い=歯の神経の痛み』のため、そのままにしておいても良くなりません。
親知らず(智歯)の抜歯か歯の神経を取ることが必要になります。
しかも、患者様が歯医者にいらっしゃる大半は歯の痛みが強いときです。
歯の痛みが強いと炎症が強いため、歯の治療のタイミングとして不適切です。
歯や歯肉の炎症の強いときは麻酔が効きづらい、どんな治療も痛い、治療後の傷の治りが良くないなど問題があるにもかかわらず、治療しないと痛みが取れないと言う板挟み状態です。

結局は、歯科医師はもちろん患者様にも頑張っていただきながら処置するしかありません。

Q3 親知らずは抜いておいたほうが良いの?

A3 トラブルが起きる可能性が極めて高いとわかっている場合は先を見据えて(予防的に)抜歯しておくのも1つの手段ではあります。

<親知らずの生え方の分類について>

親知らずの生え方を簡単に分類すると

1,きちんと生えている
2,頭が一部見えている
3,頭も見えていない

という3パターンがあります。分類ごとの対応をご説明します。

1,親知らず(智歯)がきちんと生えている

比較的問題を起こしにくいですが、きちんと親知らず(智歯)が生えていても方向が変に生えてきているケースや一番奥の歯のため、そもそも歯ブラシが当たりづらいためプラークコントロール不良になりがちです。
1つ手前の歯との間からう蝕(虫歯)が発生すると、進行することが多いため注意が必要です。

2,親知らず(智歯)の頭が一部見えている

1番問題を起こしやすいケースです。
そもそも親知らず(智歯)が少ししか見えていないため歯ブラシがほとんど当たらない。
その割に歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉(歯茎)の隙間が深いことが多く、汚れは詰まりやすいという場合が多いです。
歯周ポケットの深さによっては痛みが出ていなくても早めに抜歯を勧めるケースもあります。

三好歯科 自由が丘の副院長の歯ブラシ指導をする手元

3,親知らず(智歯)の頭も見えていない

親知らず(智歯)が見えていないので一見大丈夫そうに感じますが、手前の歯の歯周ポケットがそのまま親知らずに繋がっているパターンは要注意です。

この場合、見た目上全く見えていないのに歯肉(歯茎)が腫れてしまったり、歯肉の下に完全に隠れている親知らずがう蝕(虫歯)になる可能性があります。
問題が起きてしまったら、根本的な解決方法はやはり抜歯になります。

しかし、歯周ポケットが繋がっておらず、ずっと問題も起きていない場合はそのまま様子を見て問題ありません。

Q4 歯の矯正治療をする際に、全く痛みもない親知らずを抜こうと言われました・・・

A4 この場合は矯正歯科医としっかり相談をしていただくのが最善ですが、歯が生えてこようとする力は非常に強力です。
歯の矯正とは個々の歯に力を加えて少しずつ歯を移動させていく歯科治療です。
終了後には後戻りの心配もあります。
例えば真横を向いている親知らず(智歯)があったとして、矯正治療中、治療後に予期せぬ力を他の歯に与える可能性もあります。
他にも歯の移動のためのスペースの確保として親知らず(智歯)が邪魔になるようなケースや、インプラントアンカーを用いた矯正の場合、物理的に親知らず(智歯)が邪魔になるケースもあります。

どのような矯正治療かにもよりますが、予想外のことがおきる可能性がある不安要素や、直接邪魔になるようなものは先に除去しておくという理由で抜歯となることはよくあります。

Q5 親知らずの抜歯は痛いですか?どのくらい腫れますか?

A5 個人差もありますが、親知らず(智歯)の位置や形、上の歯か下の歯か、によって差があります。
共通しているのは、抜歯の術中は歯医者では麻酔を用いているため全く痛くありません。
痛みがあればその都度麻酔を足して治療していくので痛いまま施術を続けるということは基本的にはありません。

<上顎の親知らずの場合>

上顎の親知らずの抜歯は比較的、痛みや腫れが小さいです。
全く腫れない、痛みも殆ど出なかったという方も50%ほどいるくらいです。
しかし、親知らずの根っこの形が複雑であったり、埋まっている場合などは比較的痛みや腫れが出やすい傾向があります。
いずれの場合も1週間程度でほぼ治ることが多いです。

<下顎の親知らずの場合>

下顎の親知らずの抜歯の場合、上顎の親知らず(智歯)の場合より痛みや腫れが強い傾向があります。
半分以上の方が痛み止めを最初の2~3日必要とし、見た目としても人からわかるくらい腫れてしまうことが多いです。
理由として、下顎のほうが上顎よりも骨が固く、固いところへ手を加えることでの抜歯後のダメージが大きいことなどが考えられます。
最初の2~3日をピークに、1週間ほどでほとんど回復しますが、たまに1週間後でもまだ痛いという方もいらっしゃいます。
しかし親知らず(智歯)の抜歯後に腫れるということは一概に悪いことではなく、組織が大量に血液を送り込み治そうとしているということでもあります。
変に冷やしすぎると治癒が遅くなることもあるため、必ず歯科医師の指示に従うようにしてください。

Q6 親知らずを抜く際のリスクを教えて下さい。

A6 抜歯後の痛みや腫れは患者様にとってリスクになると思います。
女性など皮膚が薄い方だと腫れた部分に内出血が起こり、アザのように青くなってしまったり、アザの治りかけの黄色っぽい色が出てしまうことがあります。
この場合、多くはアザと同じように1週間ほどは消えません。

あた、下顎の親知らず(智歯)の場合、下顎の中を走行している下歯槽神経という神経に近接している場合があります。
この場合、親知らずの抜歯による神経障害のリスクがあるため、歯医者では必要に応じてCT撮影を行い、3次元的に位置を確認し、状況次第では連携している大学病院への紹介や抜歯見送りなどの措置をとることもあります。
神経障害が起きると、個人差はありますが、数週間から数年は親知らず(智歯)の抜歯を行った側の頬、歯肉などの周囲組織に知覚の異常が起きてしまいます。
このような親知らず(智歯)の抜歯の際は、説明をしっかり行った上で同意書に記入して頂き処置を行うことが多いです。

三好歯科 自由が丘の3Dで確認できるCT画像

他にも、親知らず(智歯)の根の形が複雑な場合、一部が骨の中で折れてしまうこともあります。
折れた歯の根の大きさにもよりますが、問題を起こすケースは少ないので無理に取らずそのままでOKです。
また、非常に稀ですが抜けた親知らず(智歯)を飲んでしまうケースや体の組織と組織の間にある空間に親知らずが落ちてしまうケースなどもあります。

Q7 親知らずの抜歯で歯肉を切ったり、骨を削ると言われましたが・・

A7 多いのは下顎の親知らず(智歯)で、横向きに生えていたり一部しか頭が見えないケースです。
歯科医師は歯肉を切開しないとそもそも親知らず(智歯)が見えないため必ず切開をします。
その上で、骨が抜歯の邪魔をしている場合、無理に力を入れると骨折や歯の根のみ折れることにつながるため、必要に応じて邪魔な骨を削ります。
親知らず(智歯)抜歯終了後、切開した歯肉を糸で縫って終了となります。
糸は基本的に1週間後以降で取ります。

骨を削る量もそこまで多くはないので、生活上特に問題が起こることはほとんどありません。

Q8 親知らずを抜いた後、歯肉や骨が治癒するまでの期間は?

A8 大体歯肉は1週間ほどで日常生活には差し支えないくらいにはなります。
完全な歯肉の治癒はおよそ1ヶ月。
親知らずを抜いた後の骨の治癒に関しては少し長めで半年以上かかることが多いです。

三好歯科 自由が丘の院長による抜歯の手術のイメージ

Q9 親知らずの移植について教えて下さい

A9 手前の歯などが抜歯となってしまった場合、同時に親知らずを抜歯してそのまま手前の歯の穴へ移植をするという術式です。手前の歯の無くなった原因にもよりますが、奥のほうが基本的には不衛生で正常な状態でないことが多いです。
また根の形がある程度似ていないと移植が困難であったりと色々条件が難しいものではあります。
しかし、条件が揃っていれば非常に効果的なこともありますので、歯科医師とよく相談することをおすすめ致します。

三好歯科 自由が丘 親知らずの移植イメージ画像

親知らず(智歯)は生涯で一度くらいは何かしら問題が起きる場合が多い

親知らずは生涯で一度くらいは何かしら問題が起きる方が多いです。

親知らずの抜歯についてのメリット、デメリットについては三好歯科 自由が丘のホームページ

三好歯科 自由が丘|診療メニュー|骨造成・再生療法・歯周外科・口腔外科|親知らずの抜歯について

をご参照ください。

何か少しでも気になることがあったり、痛みを繰り返して悩んでいる方はぜひ三好歯科 自由が丘までご相談ください。