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歯のクリーニングのために歯医者に通うメリット

歯のクリーニングのために歯医者に通うメリット

明けましておめでとうございます。
三好歯科 自由が丘 院長の三好 健太郎です。
本年も宜しくお願い申し上げます。

さて、新年最初のコラムは歯のクリーニングについてです。
実は『歯のクリーニング』という項目は、歯科の保険診療の中には存在しておりません。
では普段やっている保険の効く歯のクリーニングと言われるものは一体何なのでしょうか?

 

日本の保険診療は『予防歯科』という概念が存在しない?歯のクリーニングは自費診療?

 

結論から言うと歯医者での歯のクリーニングは『歯周病の初期治療』という名目で行っております。
この名目でないと歯のクリーニングも自費扱いとなります。
つまり、着色やタバコのヤニを落とす場合は『歯周病の初期治療』ではないため自費扱いです。
通常、歯医者で患者様にお話するときは、便宜的に歯のクリーニングという言葉を使うことが多いです。

日本の保険診療は非常に複雑で、歯科医院は様々な制約を受けます。
初期治療の名目を守ったとしても、ずっと初期治療ばかりやっていること(数ヶ月に1回の検診)も国から指摘が入ることもあります。

日本の歯医者における保険診療は健康な状態を維持する『予防歯科』という概念が存在しません。
これは、日本人の歯科に関する意識が『治療中心』になってしまったことの大きな理由の一つではないかと私は考えています。

歯や口腔内に何も症状や問題がないけれど定期的に歯のクリーニングを行って歯の状態をチェックするということを日本で行うと全て自費になる(重度の歯周病の方のメンテナンスなどの例外有)ということは、
世界が治療主体から予防主体になってきている現状で、日本の歯科業界は問題を抱えていると言わざるを得ません。

歯のクリーニングのお話から保険診療の制度の話をお伝えしました。それでは歯医者での歯のクリーニングが患者様にとって具体的にどのようなメリットがあるのかをお話していきます。

 

歯のクリーニングのために歯医者に通うメリット

 

一言で歯のクリーニングと言っても、実は歯医者では様々な要素があります。またそれは、予防歯科を最も重視する三好歯科 自由が丘ではとても大切な内容ばかりです。

歯医者での歯のクリーニング(歯のメンテナンスとも言います)を行うメリットは、下記の4つです。
1,歯のクリーニング時、現在の口腔内の状態をしっかりと確認できる
2,歯ブラシ指導で歯ブラシの状態を確認でき、正しいブラッシングを練習できる
3,歯のクリーニングでデンタルプラーク(歯垢)、口腔バイオフィルムと言われる細菌叢を除去できる
4,自分にあった歯のケアの方法や道具を知ることができる

一つひとつ詳しくご説明していきます。

1,歯のクリーニング時、現在の口腔内の状態をしっかりと確認できる

→検診という言葉がわかりやすいかもしれません。
 口の中という、自分でもよく見えないところを自身で隅々まで把握できる事はまずありません。三好歯科 自由が丘では、歯のクリーニングだけを行うのではなく、歯の被せものや詰め物の下、歯の根っこの状態、歯肉の状態、骨の状態など歯だけでなく歯の周りの組織(歯周組織)の状態まで検査します。

三好歯科 自由が丘の白い診療台がある診療室

 

2,歯ブラシ指導で歯ブラシの状態を確認でき、正しいブラッシングを練習できる

→歯ブラシ指導と聞いて、皆様はどのように感じられるでしょうか?
『子供じゃあるまいし』『恥ずかしい』『煩わしい』
と考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、歯ブラシや歯の清掃補助器具(歯間ブラシやフロスなど)の使い方の指導は非常に重要で、日常的に適切な歯のセルフケアができている方は少なく、しっかり教わっていない方や、自分には無理だと投げ出してしまっている方が多いです。
普段の自身での歯のクリーニング(歯のセルフケア)を制するものが予防歯科を制すると言っても過言ではありません。
三好歯科 自由が丘では、お一人おひとりに合わせた丁寧な歯ブラシ指導を行っています。

三好歯科 自由が丘の副院長による歯ブラシ指導

 

3,歯のクリーニングでデンタルプラーク(歯垢)、口腔バイオフィルムと言われる細菌叢を除去できる

→デンタルプラーク(歯垢)と呼ばれるものと口腔バイオフィルムは違うものですが、要は細菌の塊だと思ってください。簡単に言うと細菌の集合体で一つひとつの細菌では力が弱いため、肩を組んでガッチリとチームを結成した細菌たちです。
ラグビーのスクラムをイメージしていただくのが分かりやすいかと思います。
虫歯菌や歯周病菌をはじめ様々な細菌で構成され、黄白色の粘着性の物質です。実はわずか1mgあたりに1億以上の細菌が潜んでいるのですから驚きです。
デンタルプラーク(歯垢)、口腔バイオフィルムの中は栄養も水分も十分で温度も 37 ℃前後と細菌には大変よい環境です。例えば歯周病菌なら大量に生産された毒素で歯ぐきが腫れる、出血する、歯ぐきから膿が出る、という症状につながります。また、細菌の増殖で歯肉などに炎症が起き、その炎症が大きくなってくると体が危険と判断し骨を溶かして逃げようとします。その反応が歯の周りの骨を溶かします。
もちろん細菌は虫歯の原因になることは言うまでもありません。
デンタルプラーク(歯垢)、口腔バイオフィルムを徹底的に除去することが歯や口腔内の健康を保つために最も大切であることはお分かりいただけると思います。

また、よく歯のクリーニングは『歯石取り』と呼ばれることがありますが、歯石自体は全くの無害です。
歯石は口腔内の毒素の強い細菌が体内に侵入するのを防ぐために固まって無害化したものです。
しかし、歯石の表面はざらざらしていて新たな細菌が付きやすいため、結果的には除去したほうが良いものとなります。
並んで着色(ステイン)やタバコのヤニなどももちろん無害です。
ステインやヤニに関しては医学的には除去する必要性はありませんが、審美的に問題になったり、う蝕(虫歯)が隠れてしまうこともあるのでクリーニングで落とせるものは全て落とします。

これらを除去していくことで歯周病の進行や活動を抑えて、歯肉に腫れや出血がしやすい状態(炎症状態)を改善していきます。
たまに歯の間にフロスを通した時嫌な匂いがしたり、一部だけ歯肉から出血するなどの経験はありませんか?
それはその部分に細菌が多く繁殖して、歯肉が炎症状態になっているためです。
毎日フロスを通していると、それは段々消えてきますが、症状が全く変わらない場合は、他の理由として人工物(詰め物や被せもの)が不適合な状態であったり、フロスの前の歯ブラシがきちんとできていない可能性もあります。

三好歯科 自由が丘で行うエアフローでの歯のクリーニング中の口腔内画像

 

4,自分にあった歯のケアの方法や道具を知ることができる

人によって歯の形や大きさ、歯並びは違います。
歯の被せものやインプラント、乳歯と永久歯など様々な要素がある中で歯のケア用品は既製品しか売っておりません。
元々は手の不自由な方のために開発された電動歯ブラシも、今では超音波ブラシと共に一般的に普及しておりますが、きちんと理解して使っている方はあまりおりません。
むしろ、不適切な使用をして、知覚過敏の症状が出てしまったり問題が出てくるケースをよく見ます。
道具というものはやはり理解をして、自分に合ったものを、自分に口に合わせた使い方をして初めて適切使用できるのです。
歯ブラシ、歯磨き粉、フロス、歯間ブラシなど様々な商品の中で自分にあった物とその使い方まで理解する・・・
これはプロに聞かなければなかなかできるるものではありません。
歯のクリーニングを通して、衛生士との会話の中でしっかり時間をかけて自分に合った歯のセルフケアの道具と使い方を知っていただきたいと思います。

三好歯科 自由が丘がお勧めする歯ブラシブランドTePeのイメージ

 

三好歯科 自由が丘の歯のクリーニングとスウェーデン式予防歯科

いかがでしたでしょうか?
歯のクリーニングと言っても様々な要素が入っており、歯科医療で非常に大切な予防歯科と密接に関わっております。
特に予防歯科大国スウェーデンの歯科医療では、歯のクリーニングを定期的に行い、歯科の知識や意識を高めていくことが重要視されます。

スウェーデン式予防歯科におけるGBT(Guided Biofilm Therapy)コンセプトを推進している三好歯科 自由が丘の歯のクリーニングについてはブログ
『三好歯科 自由が丘が提唱するスウェーデン式予防歯科 GBTコンセプトについて』
にある『GBTコンセプトに基づいたメンテナンスの流れ』を是非御覧ください。

三好歯科 自由が丘のスウェーデン式予防歯科の8つの工程の円形の模式図

現在、オープニングキャンペーンを実施中です。一人でも多くの皆様に三好歯科 自由が丘の歯のクリーニングを体験していただくために、特別価格でGBTコンセプトに基づいたクリーニングを行っております。
詳しくは下記のキャンペーン企画のページをご覧ください。

スウェーデン式予防歯科を推進する オープニング企画を開始しました

エアフローによる歯のクリーニングについて、下記の動画も参考にご覧ください

 

三好歯科 自由が丘の歯のクリーニングを受けてみたい方、気になる方、現在歯について何かお悩みがある方はぜひ一度ご予約の上ご相談にいらしてください。
皆様のご来院をお待ちしております。

 

 


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